介護職の給料は何故他の職業より10万円も低いのか|3つの理由と対策案

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いきなり、ですが介護職の給料は低いです。
どのくらい低いか?というと、平均業種より月給が6万~10万円も
低いのです。私も含め、介護職で働いた事がある方なら、周知の事実
ではありますが、何故、介護職の給料は安いのか?
今後介護職の給料は増えていくのか?について伝えていきますね。

介護職は全産業平均月給より約10万円も安い

2014年の全産業平均月給は約32万9600円 です。

対して、
ホームヘルパーは22万700円
ケアマネージャーでも26万2900円

しかないのです。

何故、介護職は全産業平均月収より10万円も低いのか|

  介護は元々、子供が介護をしていた事を代理で行うサービスです。
核家族化に伴い、親を子供だけで面倒を見る事が難しくなって来た事から
需要がどんどん増えています。

各人の※QOLを考えると非常に専門性が高い、とも言えるのですが、
親を施設等に預ける事が出来たら、QOLより
何よりも『安くて施設で過ごしてくれればOK』との
ニーズの方が圧倒的に多いのが現状です。

※QOLとは…直訳すると『生活の質』の事。障害があっても人間らしく
生活が出来るかどうか、の指針。介護を行う上で基盤となる考え方。

何故、QOLよりも『値段』と重視となっているのでしょうか?
その理由を探っていきます。

 

最低限の介護を行うだけでも月20万円の費用がかかる

実際に有料老人ホーム等に親を預けようとすると、毎月20万円以上の
料金が発生します。それでも、介護職員の数はギリギリで質の担保は
しにくいのが現状です。

 

介護職の人数を増やして給料を上げるとどのくらいの費用になるのか

では、実際に介護職員の数を1.5倍、月給を+10万円にした場合
どのくらいの料金になるか、計算してみましょう。

有料老人ホーム等、施設系の介護事業の場合、人件費に占める
割合は約6割と言われているので、
施設の20万円の内、12万円が人件費、という事になります。
大雑把な計算ですが、人数が1.5倍なので、+6万円、
給料が+10万円とすると元の給料が20万円前後なのでこちらも
約1.5倍となり、+6万円となります。

つまり、介護職がしっかりとしたケアを行えて、全産業平均並の
給料を貰える状態にするには、施設の利用費が32万円は無いと
実現出来ない、となるのです。

 

20万円と32万円の差はあまりにも大きい

施設に入る方は大抵、本人の年金と子供の給料から支払われる事なります。

2014年の統計では一人あたりの年金は平均月額10万円程。
全産業平均の月給が32万9600円です。ただ、この月収は手取りではなく
支給額なので実際の手取りは26万円程でしょう。

月20万円ならなんとか費用を出す事が出来る

入居者の年金10万円と、子供の給料から10万円を足すと
合計20万円となり、子供に残った実質の月給が約16万円、と
なんとか生活出来るレベルに落ち着きます。

 

月32万円だと、完全に生活が破綻する

これが、もし月額32万円だとすると、どうなるかというと、
入居者の年金を引いても、残額が22万円、そこから
子供の給料から引くと残金は僅か4万円…

これではとても生活出来ないですよね…。

32万円も払う価値が無い、というのが本当の所

実際、32万円も払うなら、子供が仕事を辞めて
親の介護をした方が得、という事です。

介護の限界はここにあります。
これが、もし医療でしたら、子供が仕事を辞めた所で
病気が治せるのか?という事です。
まず無理ですよね。だから、医療の場合、
100万円かかろうとも、1000万円かかろうとも、
親を助けたかったら払うしか無いのです。

介護の場合は、子供が仕事を辞めたら
その仕事は出来てしまう事が、給料が上がらない、
というか上げる事が出来ない最大の要因なのです。

 

介護職は他の業種より安い給料でないと需要が無い

介護職は専門職、といってもどうやっても肉親には勝てません。
では、介護にお金を払う肉親(子供)より高い給料だと、
自分でした方がいい、とならざるを得ず、
職業平均より低い給料にならざるを得ない、という事です。

 

介護業務を効率化すればいいのではないのか?

養豚場や養鶏場みたいに、ゲージを並べて
画一的に行えば、大幅な効率化が図れるので、
介護職の給料を上げる事が出来るでしょう。
そこまで行くとやりすぎ、ではありますが、

実際問題ある程度効率化を図らないと現実問題、
介護職の給料を上げるのは困難でしょう。

ですが、国に施策は、効率化とは逆の方向に向かっています。
少し昔の話になりますが、特別養護老人ホームの個室化、が最たる例です。

今まで4人部屋だったのが個室になる、は人道的にはいい事なのですが、
個室になった分、手間暇がかかります。そうなると人件費が上がる
事になるのです。

人件費が上がれば当然施設の料金が上がります。
今、特別養護老人ホームは旧型の施設の方が待ちが多いです。
それは、『料金が安いから』なんですね。

高すぎる理想より、ほどほどの値段とほどほどの質、
という利用者のニーズも無視している施策です。

ですが、これらの施策は国や市町村からの基準なので、介護事業者は
従うしかありません。なので、現状では、介護の効率化は難しく、
介護職の給料を 上げる事は困難、という事です。

 

将来は技術革新で効率化出来るのではないのか?

介護ロボット等がでてきてはいますが、現状ではとても
介護に使える様なレベルではありません。

少なくても20~30年は技術革新で介護が効率化する、という事は
ないのではないのでしょうか。

 

国の施策が変わり、給料は上がるのではないのか?

世界の介護職事情を見ると、未来の日本の介護職の未来が
かなり予想出来ます。

国民から多くの税金を取り、その分社会保障にお金を回して
介護職に手厚く給料を支給しているヨーロッパ型

国民の税金を低く抑え、移民等の労働力を使い、
低賃金で介護職を雇うアメリカ型

のどちらかのに、日本は向かう事でしょう。

 

日本が向かう先はアメリカ型介護の可能性が極めて高い

日本は、フィリピン等から介護士に来てもらったり、
していますし、財政政策もヨーロッパではなく、
アメリカを手本にしている節があります。

ヨーロッパ型の介護状況にする為には高い税率が不可欠で
日本で30~40%という税率がこの20~30年の間で成立するとは
とても思えません。たかだか10%の税率にするのに、これだけ大騒ぎ
しているのですから…。

なので、日本は将来外国人介護士を雇い、
低い賃金で介護士には働いてもらう形になる可能性の方が
現状では極めて高いのではないでしょうか。

 

介護職の給料は現状維持、もしくは下落する可能性が大きい

以上の理由から、介護職の給料が全産業平均月収に届く可能性は
低く、現状維持か、もしくはさらにその差が広がる可能性が大きいのです。

では、どの様にしたら介護職の月収を上げる事ができるのか

では、どうしたら、介護職の給料を、せめて全産業平均
くらいはもらえる様になるのか、次項で伝えていきますね。


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